F2L#1先読みチュートリアル
どうもみなさんこんにちは。
かっとむです。
いきなりですがCFOPerの皆さん、
インスペクションでF2L#1まで読んでますか?
ということで3x3のF2L#1先読みについての記事です。
ちなみに私は最近練習し始めました(遅い)
F2L#1まで読むことは大切であると色々なサイトやブログに書いてあるのにその読み方ってなかなか載っていないですよね。それはF2L#1まで読むというのはクロスを読むのと同じでパターン数が莫大にあり決まった手順がないためです。難しいですね。
ただ、自分の中である程度法則というかやり方があるのでそれを「F2L#1の読み方とか分かんないよ(´;ω;`)」というキューバーの方に伝えていければな~と思ったので今回このブログを書いてみました。
一応F2L覚えていてインスペクション内にクロスを読み切れる人を対象として記事を書いていますがそうでない方も読んでみてください。
ではチュートリアル開始!
1.F2L#1先読みについて
F2L#1まで読む (エフツーエル イチ マデ ヨム) とは、3x3x3キューブのCFOP解法においてインスペクション時に4つあるF2Lスロットの1つ目を完成させる道筋をクロスと同時に読み切るテクニックの事を言う。
出典元:かっとむ辞典
そのまんまやんけ
メリット
クロスとF2L#1間のタイムロスが無くなる
クロスとF2L#1を揃えている間にF2L#2を読むことができる
デメリット
習得するまではタイムが落ちる可能性あり
インスペクション15秒で読み切れるくらいになるにはそこそこ練習が必要
まあ速くなりたい人はやらない理由がないと思います。個人的にはZBLLとかのSubstepよりも重要だと思ってます。
毎回完璧に読むの結構大変だけどね☆
2.ポイント
F2L#1まで読む方法をお伝えする前に2つの重要なポイントをお伝えします。
一、F2L#1のコーナーとエッジは別々に考えるべし
読むときに目で追うにしろ一緒に追っていては混乱します。慣れるまでは別々に考えましょう。
コーナーを追って場所を覚えてからエッジを追う、というような感じです。
一、F2L#1のコーナーとエッジは色ではなく、向きで考えるべし
F2L#1を読むときにパーツを色で追ってはいけません。色で追う必要はないのに加え、大変で時間がかかってしまうからです。
例をだして説明しましょう。
白クロスでF2L#1のパーツがURFコーナーととURエッジにあり、スロットが右前だと読めたとします。
左の図は色を全て記憶して思い描いた図(イメージ)
(URFコーナーの上が白色・右が青色・左が赤色、URエッジの上が青色・下が赤色であるということを全て覚えた)
右の図は向きだけを記憶して思い描いた図(イメージ)
(URFコーナーの白色が上を向いている、URエッジが反転していないということだけを覚えた)
この2つの図ではパーツの着眼点は違いますが実行するF2Lは同じです。
どちらの方が記憶しやすいか一目瞭然ですよね。
右の図の情報だけでもF2Lは回せるのでコーナーもエッジも色は関係なく、向きだけを考えればいいということになります。(どこのスロットかを判別するための色の確認は必要ですが)
ではどのように見分ければいいのか。
コーナーは簡単です。クロス色のステッカーがどの方向を向いているかを考えればいいので
この3種類だけとなります。
続いてエッジですがこれも反転しているかしていないかの2種類だけとなります。
(キュービスト間ではこの反転のことをEOが揃っていないとか言いますがわかりづらいので自分は反転してる時は反転、そうでないときは正常と呼んでいます)
まだEOのことを理解していない人のために見分け方を簡単に説明しますとキューブ持ったときのR面L面のセンターの色ありますよね?これと対象のエッジが繋がっていると正常。これに反していると反転です。(伝われ)
例えば…
これらは正常
これらは反転
となります。
ちなみにエッジにはいくつかの法則があります。
・正常のエッジに奇数回FまたはB系の90度回転を加えると反転になります(逆も同様)
・U面にでている反転のエッジは90度持ち替えると正常になります(逆も同様)
・中段に入っている正常、反転のエッジは持ち替えてもそれが変わりません。
簡単にまとめるとこんなもん。これが理解できていればあとで楽になります。
EOの説明長くなっちゃった。まあいいや。
とりあえずコーナーとエッジは色でなく向きで考えることにより負担は軽減されるのでそうしようね、とういうポイントでした。
コーナーとエッジを色で追ってしまうのはF2L#1まで読む練習をしようと思ったときにやってしまうミス第1位です(かっとむ調べ)
かくいう私もその一人でした…
このポイントを押さえた上で次に進みましょう。
3.流れ
ポイントまで説明したところでF2L#1まで読む一連の流れを書いていきます。
- クロスを読む
- F2L#1のコーナーを読む
- 2で読んだコーナーとペアとなるエッジを読む
- スロット確認
- 読んだペアをどのように揃えるか考える
- 実行
という流れです。一つずつ説明していきます。
1.クロスを読む
いつもと同じようにクロスを読んでください。ここはとりあえずただ読むだけでいいです。もちろんADF(センター合わせ)も読んでおいてください。
2.F2L#1のコーナーを読む
まずF2L#1となるコーナーを決めます。
自分は基本的にF2L#1コーナーはU面に出すと決めているので今回はそれに合わせて書いていきます。
F2Lコーナーは4つありますが何も考えずに片っ端から追っていては時間がかかってしまいますので以下の手順でコーナーを探してください。
最初からU面にあってクロスを作るときに動かない(またはあまりクロス作成に干渉されないため読みやすい)F2Lコーナーがあるか探す
↓あれば終了
(ADFを除く)クロス最後の一手でU面に出てくるF2Lコーナーがあるか探す
↓あれば終了
(ADFを除く)クロス最後の一手以外でU面に出てくるF2Lコーナーがあるか探す
ここまできてU面に出てこなかったら全てのF2LコーナーがD面に埋まってしまうということになるのでクロスの作り方を変えてもう一度探すか、クロスを作る間にUなどの一手を加えることで無理やりU面にF2Lコーナーを出してください。
こういうスクランブルに出くわしたときはデュアルとかCNやってればなーって思う
どうやって探せばいいんだって声が聞こえるので簡単に書いておくと、クロスを逆回しして考えればいいです。Example solveあとで載せておくので分からなかったらそこでイメージだけでもつかんでください。
コーナーが出てくる場所が分かりましたか?
まあU面に出てくれば4箇所しかないので位置を覚えるのは簡単ですが問題は向きです。
クロス作成で動かないコーナーであればわかりやすいですが、そうでなければ頭の中でクロスを揃えながらクロス色のステッカーを追ってコーナーがどの向きでU面に出てくるかを読んでください。
3.2で読んだコーナーとペアとなるエッジを読む
先ほど読んだコーナーとペアになるエッジを読みます。これは頭の中でクロスを揃えながら追っていくしかないです。
重要なのはポイントで書いたようにエッジの向きが正常か反転かを読むことです。
正常か反転かを読むときはポイントで書いたエッジの法則を活用すると分かりやすいです。
正常か反転かがしっかりわかっていなければうまくF2Lが揃わないので注意して読みましょう。
4.スロット確認
2と3で読んだペアがどこに入るのか確認しましょう。入るスロットが右前のスロットなのかそれとも左奥のスロットなのかというようなことがちゃんとわかっていないと間違っているスロットに入れるはめになってしまいます。
5.読んだペアをどのように揃えるか考える
この段階ではもうすでに、クロスをそろえ終わった後のF2L#1のコーナー・エッジの場所と向きが分かっているはずです。その状態から4で確認したスロットに入れるF2Lを考えます。
コーナーとエッジは向きで考えているのでF2Lを色で覚えて判断していた人には難しく感じるかもしれませんが以下の事を頭に入れれば慣れてくるはずです。
・エッジが正常ならF2Lで持ち替えはいらない
・エッジが反転ならF2Lで持ち替えが必要
(この言い方は厳密には正確でははないですがまあ分かりやすく言えばこのとうり)
中には回すF2Lが想像しにくいものもありますが、とりあえず慣れるまではガンバって読みましょう。F2Lの良い復習になります。
慣れてきたらADFでD系を使うかUw系を使うかでF2Lの操作をしてもいいかもしれません。
6.実行
1で読んだクロスと5で読んだF2Lを続けて回しましょう。
以上の一連の流れを各ソルブごとに行います。
…意外と簡単でしょ?
4.注意点
練習は基本的に先ほど書いた流れのとうりにやっていきます。
が、ここで練習をするにあたっての注意点が2つあります。
インスペクションは無限(最後まで完璧に読めるまで)にする
もちろん15秒で読みきるのが目標ですが最初から時間を縛って急いで読むより、自分が納得するまで読みきるほうがメリットが大きいです。
最初はなかなか読めずにイライラして、すべて読めていない状況でタイムを計りたくなったりしますが最後まで読みましょう。いつか自分の中でノウハウができてさまざまな状況からパターンを作り出せるようになるのでそれまでの辛抱です。
クロス+F2L#1を揃えている時にそのパーツを見ない、考えない
自分が読んだF2L#1が正しく揃うのか不安だとついつい目で追ったり頭で考えてしまいがちですがここは思い切って次のF2L#2のパーツを探しましょう。クロス+F2L#1を揃えているときは揃えながらも考えない。これを守らないとF2L#1まで読んでいる意味が半減するといっていいです。
これを守って上に書いた流れのとうりに練習していけばF2L#1まで読めるようになれるでしょう。
たぶん。
5.Example solve
上の流れを踏まえたExample solveを一つだけですが載せておきます。ご参考までに。
ここは黄色クロスですのでお気を付けください。
ex) R2 B2 U F2 D' R2 U' B2 U2 R2 B2 F' L' D' L2 B D B2 L2 R D'
1.クロス→R L F' B L2 D と読めたとします。
2.クロスを頭の中で思い浮かべればわかりますが、最初からU面にあってクロスを作るときに動かないF2Lコーナーはありませんのでクロス最後の一手でU面に出てくるF2Lコーナーを探します。
ここではADFを除くクロス最後の一手はL2です。つまりL2をする前のDLFかDLBコーナーを探せばよいということになります。DLFとDLBコーナーはそのまえのクロスF'BによってULFとULBから降りてきます。そしてそのコーナーはクロスLによってU面に出てきたものでした。ここまで書けばわかると思いますがクロス最後の一手でU面に出てくるコーナーは白赤青コーナーと黄赤青コーナーとなります。U面に出てくるF2Lコーナーが一つ見つかったのでコーナー探索は終了。この黄赤青コーナーをF2L#1コーナーとします。
最初の状態から黄赤青コーナーをクロス作成と同時に追っていくとクロス終了時にULBにあり、上向きであるということが分かります。これを覚えておきます。
3.ペアとなる赤青エッジをクロスと同時に追っていきます。最初の段階ではDBエッジにあり、反転しています。クロス完了時にはBの動きが加えられてRBエッジに移動します。Bの動きが奇数回加えられたので向きは正常になります。このことも覚えておきます。
4.このペアが入るスロットは赤青です。クロス終了時は緑センターを正面にホールドしているのでこのスロットは右奥ということになります。
5.コーナーがULBで上向き、エッジがRBで正常、スロットが右奥のF2LはR' U R U' R' U R U' R' U Rで揃います。
6.(R L F' B L2 D)(R' U R U' R' U R U' R' U R) を実行します。
これでF2L#1まで完成します。
6.終わりに
CFOPにおいてF2Lは他のどの項目よりも多い時間を要します。また私たちはF2L#1を読むことによってF2Lを有利に進められます。つまりF2L#1を読むことによって多くの時間を短縮できるのです。
ってどっかで誰かが言ってた気がする。
正直F2L#1なんか読まなくてもある程度速くはなります。クロスだけ読んでぱぱぱっとソルブした方が楽しかったりします。
ただ私は某日本トップキューバーにこれを教えてもらって新たな楽しさを見いだせた(今までどれだけ脳筋だったんだよ)ので、最初にも言いましたがF2L#1を読むことをもっと広めたいというかもっと気軽にやってほしいなーと思ってこの記事を書いてみました。
みんなもF2L#1を読んだら新たな面白さに気付けるかもよ(てきとー)
この記事最後まで読んでくださったある程度の上級者ならわかるかと思いますが大した事書いてないです。中身空っぽです。そんなこと分かってるわ!って感じでしょう。
でもそんな上級者でもF2L#1まで読んでいる人は少ない。(ように感じる)
大したことないようなことでタイム縮められるんだからやっていない人は是非やろうね♡っていうのがこの記事で一番言いたかったことかもしれません。
これにてF2L#1先読みチュートリアルを終わりますが、ここに書いた方法はあくまでもチュートリアルです。自分なりに理解し、身に着けたらより良いクロス+F2L#1が読めるよう考えてください。そして何か良い方法が見つかったら私にも教えてください()
こういうの書いたの初めてなのでいろいろと至らないところがあったかと思います。すみません。逆にこうした方がいいよーとかアドバイスあれば筆者喜ぶので是非お願いします。これを読んで何かためになることが少しでもあれば幸いです。最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。